この世のできごとについて、思うままに呟きます。


by zabu227
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「共謀罪法案」踏ん張って不成立

 「共謀罪」新設を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案は、昨日6月2日の衆院法務委員会で与党側が民主党案を丸呑みすることで、一転して成立するかと思わせる局面となり、民主党の対応が注目された。
 結局、与党側の足元の乱れに乗ずる形で民主党が同日の委員会出席に応じることなく、この法案は現在のところ、次の要素が絡み合って継続審議扱いになりそうである。

  ・与党側足元の乱れ
    民主党案では国際条約批准が出来ないという外相発言
    自民党総務会での野党案に前面譲歩することについての異論
    公明党の強行採決への消極姿勢
  ・会期延長しないという小泉首相の意向
  ・サミットに間に合うよう成立させておき臨時国会で修正する、という与党シナリオに対する民
   主党反発
  ・小沢民主党代表の対決姿勢
  ・共謀罪新設に対する世論・ブロガーの抵抗

 ともあれ、与党が打ち出した”野党案丸呑み”という奇策は成功せず、とりあえず「共謀罪法案」の今国会での成立は難しくなった、というところである。
 しかしながら、廃案になったわけではない。

 継続審議となった場合は、秋の臨時国会で審議が再開されることとなるが、『指定された罪名について2人以上で、計画したり、相談したり、目配せしたり、瞬きしたりしただけで「共謀罪」という刑法上の罪が成立する』という我国刑法の基本的概念を変えるほどの刑事罰の新設に係わる法案である。
 一旦成立すると、言論の自由他様々な国民の権利が制約を受ける恐れがある法案だけに、慎重のうえに慎重であって欲しいし、また言論の自由が保障されている現状においてこそ国民的議論が不可欠であると思う。

 特に、民主党にあっては、現修正案を一旦廃棄し、国際条約の批准の必要性を含めて再検討したうえで、「共謀罪」の必要性について議論を尽くしてもらいたい。
 できれば「共謀罪」新設は不要ということで対応してもらいたいが、国際条約を無視できないということであれば、大枠の要件を満たすことを前提として(細部は留保する)、麻薬、マネーロンダリング、テロ等越境性のある重大犯罪に限定し、かつ国際組織を対象としたものとし、国民のもつ基本的権利を侵害することのないような内容で、小沢民主党として改めて民主党案を作成し、次期国会へ政府案の対案として提出して欲しい。

 私としては、ここをきっちり押さえることが次の国政選挙で与党に勝利する道であることを強く訴えたい。(ここは、社民、共産、国民新党等野党はいずれも協調して対応してもらいたいところである)

 とにかく、現在の「共謀罪法案」政府案は、国家権力が国民弾圧に使えるものになっていることが見え見えであまりにも筋が悪く、国民は内容を知れば知るほど反対の立場をとるようになることは容易に想像できる。

 なぜならば、次の事実がこれを裏付けている。

 この法案に関しては、4月中旬頃まではマスコミにそれほど報道されることもなく、法曹関係者、一部のNPO,NGO、平和団体、ブロガー等を除いて、国民の間にそれほどの関心は示されていなかった。
 ところが、4月下旬以降、国会における強行採決の動きがある毎にマスコミも注目するところとなり、5月半ばになると全国紙、地方紙とも各紙の社説他囲み記事などで報道する機会が増えてきているが、この内容も政府案の問題点を指摘する論調が大勢を占めるようになった。
 また、報道されるほど国民の関心の度合いもあがり、この法案に反対する声が70%前後という高率であったことを各種の調査結果が示している。

 しかしながら、まだまだ多くの国民は、この法案の問題点について、一部マスコミの偏った報道の影響で、正しく知らされていないことも事実である。
 私もここのところ、差し迫った感じで、政党、政治家、テレビ・新聞他各種メディア等々へ直接、メール等で意見・要望を発信してきたが、これからは、周りの方々へ「共謀罪」についての認識を持ってもらうよう発信していきたいと考えている。

 [閑話休題]

 私がこの「共謀罪法案」の存在を知ったのは、いろいろなブログを閲覧し始めた、今年の3月下旬頃だった、と思う。
 「エー、今時こんな酷い法案があるんかー。こんなんが通ったら、ものも言えん世の中になるやんか、ヒドイナー」というのが正直な感想だった。

 小泉・竹中自公政権のいい加減さとあまりもの米国追従と郵政民営化に代表される日本国費の米国流出と各種法制・政策のグローバルスタンダードの名の下の米国隷属化、文化・伝統・コミュニティの破壊についてはそれなりに危機感をもっていたところである。

 ところがこの「共謀罪法案」は、内容を知れば知るほど、国家権力の武力集団である警察・公安に捜査上のフリーハンドを与えることに等しいものであり、この法案が成立すれば、権力者に都合のよい社会作りの道具として使われることは明々白々であり、我が日本社会が劇的に質的変化する恐れがあることがわかるに及んで、このブログを4月24日に立ち上げて、自ら反対の論陣を張ることにした次第であった。

 ここで「共謀罪法案」がとりあえず一段落すれば、思うところを自由に呟いていきたいところだが、どうもそうはいかないようだ。

 首相の器とは到底思えない安倍晋三という人物が、何故か、我が愛する日本国の首相になりそうだという報道がある。こんな人物が最高権力者になった暁には、日本は世界の笑い者、国民は暗愚の宰相の引かれ者になってしまう。
 私達の周辺でこの人物を評価する声は一向に聞かない。永田町周辺で砂糖に群がる蟻のような自民党議員達のみで盛り上がっているのではないだろうか。今の殺伐たる日本を象徴するような、経綸無き連中による見下すべき現象だ。
 しばらくは、この話題を中心としたブログになりそうな予感がする。
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by zabu227 | 2006-06-03 22:42 | 共謀罪